通称『かいりきリザードン』と呼ばれるこの個体は、1996年10月の発売開始より、最初期の数週間だけ販売されたエラーカードです。発売期間の短さ、当時のカード保護観念の希薄な状況と相まって現存個体は非常に少なく、その中でも美品と言われるものは非常に少ないです。

　ポケモンカードの最初期のカードはカード右下のレアリティーマークがなく、その特徴に因んで「マークなし」と呼ばれることもあります。

　また、初期のポケモンカードは白かけのインク修正など、後から手を加えられたものが非常に多く、そう言ったカードはPSA.BGSでは鑑定不能、ARSでは大幅な減点、CGCではラベル色が変わるなど、明確に区別され大変低い評価となります。

　ポケモン初期の空気をふんだんに持ち合わせると共に、美品個体数が極端に少ない中でCGCでの評価９を獲得したこのカードは、今後も安定した価格が見込まれる一枚です。